Getz Au go go (渋谷にて)

クラブ系の音楽に接近していくという表現はなんかトートロジー的すぎるきらいがあるから使いたくないのだけれども・・・・・。とウィトゲンシュタインかぶれのぼくは書き出すわけなのだけれども渋谷公会堂改めCCレモンホールにムーンライダーズを観にいってきました。
公会堂じゃなかった現CCレモンホールに行くのは久しぶりで以外と到着してから時間もあったので渋谷界隈のレコード店もふらふらすることが出来たのです。(収穫品はゴダールの映画1本とレコード数枚それからCDも数枚)
セットリスト自体は新譜中心で中盤にかしぶちセクション、後半はアップテンポで「ダイナマイトとクールガイ」、「Cool Dynama,Right on」でアンコール前。
客席に飛び出す鈴木慶一白井良明
若者のバンドよりも若くて実験性もふんだんに盛り込みかつ演劇性も高い。
ロックというジャンルに捕われたヒットチャートで現役のバンドなんかよりももっと現役という恐ろしさ。
誰か死んだら解散なんてことは言わないで科学の力で肉体を機械化してでもずっと続けて欲しいなぁ、などと21世紀なのに何も変わらない現在なのにそんなアホなことを考えてしまったのです。
昔の曲のベストセレクション的セットリストを組む「ベテランバンド」という「安住の地」(つまりは守り)に落ち着かない彼等の心意気というか「捻くれ具合」にぼくは惹かれているんだなぁと帰り際に後ろの見ず知らずの人たちの会話を聴いて気がついたのでした。(その会話の中身は想像にお任せします。)


今日の2枚。


Getz Au Go Go

Getz Au Go Go


今日の1冊

夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録

夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録

借りて良かったので購入。
しかも中古レコード屋にて見つける。