対処の方法論(踊って対処。)それから伊藤晴雨。

なんとか引越し後の整理も形になってきてとりあえずCDのラックの並びやら寝室兼居間兼客室にある本棚の整理もついてきたのだけれども寒い。寒過ぎます。昨日もなんだかんだで飲む事になり5年ほど続いていた「禁酒政策」も遂に終焉を迎える時が来ちゃったようなので11PMさん、今度、飲みますか? 年末ですし。
さて、寒過ぎるという事でした。
薄々、感づいていたんですが今住んでいるこの家、さすがに昭和中期に建てられただけあって建築設計上防寒ということに考えが巡ってないようでして部屋の中でもオーネット・コールマンのようなコートを身につけてないと凍えるような寒さを体感できるのです。外との気温差なんてないに等しいようなものでしてこの状況に対処する策として黒いファンキーな曲でもってぼくの「赤い部屋」こと「疑似ツインピークスの小人部屋」で踊り狂う。これに勝ることはないのです。身長176センチのぼくは「小人」といったらデカ過ぎますが。(先日、身長を測ったら伸びていた!)
しかし部屋で踊って汗かいて皮膚から湯気が立ち上るというこの居住環境は21世紀の違法住宅問題で騒がれる今日、好い事なんでしょうか? 
まぁ、なんていうかレコードや本ばっかり買ってないで暖房器具を買えって話なんですけどもその前にスーツをもう一着買ってしまいそうなので家に遊びに来る方は出来るかぎり着込んでくることをお薦めします。
というわけでこれから本を数冊ほどバックに仕込んで近くのコーヒー屋さんに脱出です。
暖かな空調システムに誘われて。

  

  



駅前の喫茶店にて団鬼六伊藤晴雨物語』を読破。
伊藤晴雨という人は実在の人物。
職業は明治の暮れより活躍した天才的攻め絵画家。
で世間からは「変態画家」やら「変態性欲者」なんて罵られていた。
そんな彼とその周辺の人物の運命が描かれている。

この小説で書かれている内容に関してぼくは何処までが実際に起こったことでありどの人物が実在し架空なのかも分からないけどもすごくリアリティに溢れている。それはもう恐ろしいほどに。
ぼくには幸か不幸か「その手の趣味」はない。
それでも何処かこの人物に惹かれるところもある。
自分のことを胸はっていつも「普通」と仰ってらっしゃる方々が読んで何を読み取るのか? すごく気になる。


今日の一冊。



それから寒さに耐えきれずファンヒーターを買っちゃいました。