女と男のいる舗道

今日の映画。
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下記、『思考/言葉』より抜粋。
Scenery 1
口をぽかんと空けたままに電車のシートに右腕をだらんと垂らしてセミロングで少し茶色に染めた髪で隠れている白色のイヤホンプラグからリズムのシャカリとした音が漏れている。
駅に着き止まるたびにそれまで走行音で掻き消されていた中位域から低域にかけての音域も聞こえ出す。
またすぐに掻き消されてしまうのだけれども。


Scenery 2
春にしては、若干気温が高くて日差しも柔らかというか少しばかり尖っているように感じられる商店街を2人でふらふらと歩いて、少しばかり疲れた頃には、行くという事が習慣のようになっている階段を降りて行き店の扉を押し開ける。(押し開けると書いたが実際は、自動ドアだ。)
昼間から炭酸で割られたアルコールと幾品か料理を頼み何も喋らないまましばらく時間を潰しだす。
ポケットの中から何時から入れたままなのか忘れてしまったのか覚えてないほど古いレシートを取り出して思いついた事を書いたり書かなかったりして。


Scenery 3
先程からずっと気になっているのは、ぼくらの席の後ろ側で話し合っている2人の男の会話だ。
ぼくの知り合いの名前も幾人か上がっていると言う事が実に気になる。
態とらしくならないように2人の顔を覗き見してみたけれどもぼくには面識がない。

連れにも彼らの事を知っているか?と訪ねてみたのだけれども答えることはなかった。


Scenery 3.5
そもそもこんな内容の本自体が存在しない。



今日の1枚。

ダイイング・フォー・シーガルズ!

ダイイング・フォー・シーガルズ!

アンディ・パートリッジ大先生の代表曲からバンド名を拝借。
それだけでも大胆不敵。