ヴィヴィアン・ガールズ

今日は、「ヘンリー・ダ−ガー 少女たちの戦いの物語 ー夢の楽園」展を観に品川の原美術館へ行って来た。
行ってみて分かった事なんだけども、ぼくは、どうも彼の書いたヴィヴィアン・ガールズ達の挿絵に対しての関心よりもそのまだ全貌の明かされていない物語である『非現実の王国で』と彼が住んでいた部屋そのものに対する関心が強いって事だ。
はじめに彼の存在を知ったのが斉藤環戦闘美少女の精神分析』であるという刷り込み的なところも幾分あるのかも知れないし、ぼく自身が中学を卒業と共に絵を書くと言う行動(趣味レベルだし実際大した事ないけども)を辞めてしまっているから絵画的技法がどうとかという感想を持つことが出来ないということもあるのかも知れないけども、とにかく部屋に惹かれている。
だからといって奈良美智(漢字あってます?)がオマージュ的に制作し展示されていた「あの部屋」に関しては、何の感想も持たなかったわけで(持ったとすれば、以前、代官山の駅近のビルの2階にあった背中の紐を引っ張ると目の色の変わる人形が売ってた店に似てんなぁー、ぐらいのもので。)してなんなんだろうなぁ、イカれてんじゃねぇーかなぁー、自分は! と言ったような自己愛への裏返し的なナルシズムに嫌気がさして帰りに髪を切りに行ったわけでして少しだけサッパリとしたってのが今日の出来事。
だからと言って 小出由紀子 都築響一 編『HENRY DARGER'S ROOM』と原美術館ヘンリー・ダーガー画集
は買わなかったわけじゃなくてしっかり購入しましたよ。(それを購入するのが目的だったりしたわけですから。)

今日の2冊。

美術手帖 2007年 05月号 [雑誌]

美術手帖 2007年 05月号 [雑誌]

ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で

ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で