ドミノの塔

バーリンゲームからロナルド・コーエンに向かい北の方にズラッと立ち並んでいるドミノの塔を眺める。

ぼくが駐輪したはずの駐車場は、草が生い茂っていていつもの管理人のおじさんの(とは言えぼくより若干年上)姿も見えなかった。
観覧車に昇ってみた。
何せこれには、所定の「乗り場」というものがなくて、所謂、チケット売り場といってもぼくには、豪華な大型浴場にしか見えないのだけれどもで買うとなるとその価格は、「乗り場」の建築費用も含まれているわけなので篦棒に高額だ。
もちろん買う人間なんていない。
「観覧車に乗りたい人間」は、だから自ら昇って只乗りするわけだ。
だからこの観覧車は、「恋人たち」の為のものであったり「家族向け」のものであったりは、しないのだろう。

これで3周目の回転なのだけれども、ぼくは、バーリンゲームからロナルド・コーエンに向かい北の方にズラッと立ち並んでいるドミノの塔を「そこ」の座席から眺めている。




今日の1枚。

アンソロジー(3)

アンソロジー(3)