ぼくの家の軒下の覇権争いを続けていた2匹の猫の鳴き声も
豆は、蒔かなかったけどもトマト・ビーンズ・カレーを食べた日、関東には、珍しいくらいに雪が積もった。
けども埼玉地方の子供たちは、実にクールで明日の事を気にしていて、それに引き換え平均年齢25.5歳のぼくらは、息を切らしてズボンの裾とコートの至る所に茶色い染みを作りながら遊び狂う。
人は、指差し笑い、ぼくらは、気にせず回顧モードに浸り、それでも昭和が終わって20年。
田宮製のタンクのプラモも押し入れの片隅に追いやられ埃を被る隙もなくて、赤外線がぼくの凍えたつま先を温める。
朝のゴミ出しの帰り道に押した自動販売機のボタンは、冷気で軽く凍っていて、昨夜遅くまでぼくの家の軒下の覇権争いを続けていた2匹の猫の鳴き声も聞こえない。
昨日の朝の1枚。
- アーティスト: デヴィッド・シルヴィアン
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