Coat of Many Cupboards

目出度い話が一つ。
小説と映画の話。
またあとで。




やっぱBOXセットって聴かん。
買うけども聴かない。
聴かないけども買う。
あるから買う。
出るから買う。
ブートで該出している音源であっても買ってしまう。
豪華な化粧箱に騙されて隠蔽されているぼくの中の田舎成金的趣味が露出する。
レコード屋の袋が重く感じる。
普免のないぼくは、狭い電車のシートでライナーなんかを広げてみる。
ここで洋盤だったりすると例のあの良い匂いが微香をくすぐる。
それで家に帰りシャワーを浴びたりコーヒーを飲んだりタバコを吸ったりトーストを焼いたりメール返信したり電話をかけたり本を読んでみたり文章を書いてみたり銀行残高を気にしたり左目の麦粒腫の為の薬を飲んでみたりギターの練習してみたり玄関の掃除をしてみたりするうちに聴くのを完全に忘れてしまう。
そんなわけで今日は、思い出したかのようにXTC『Coat of Many Cupboards』を爆音で聴いてみた。
向かいの建物で作業に勤しむ引越業者の社員1名、アルバイト君1名の耳には、どんなふうに届いただろうか?
音楽を聴き流す訓練を既に放棄して断念しているぼくならばかなり気持ちよく労働に勤しむことが出来ただろうと思うわけです。


今日の1枚(正確にいえば4枚)

Coat of Many Cupboards

Coat of Many Cupboards


今日の1冊

未来派左翼〈上〉―グローバル民主主義の可能性をさぐる (NHKブックス)

未来派左翼〈上〉―グローバル民主主義の可能性をさぐる (NHKブックス)